食卓で使う自分用の椅子として作りました。目指したのはシンプル・軽快でかつオーソドックスな雰囲気を持つ椅子。安定して座れるけどソファのように背を深く倒さず、また脚を長くするとパソコンの机でも使える用途を考えました。
素材は全てクルミ、仕上げは オスモカラー クリア。
背当ては曲げ木とし、背当てと肘掛けを兼用。
当初はペーパーコード座面の想定だったけど、長時間の使用を考えウレタンを複数段重ね４cmほどの厚さにし、黒い帆布を使った座面にしてあります。
座板は座りやすさを考え座面の前側を深く婉曲させ、後ろもそれに合わせて浅く婉曲させました。薄い合板を４枚婉曲させてボンドで張り合わせ、お尻の熱を逃がすために中央部を大きく切り抜き５cm幅のテープをクロスさせて貼り、その上にウレタンを重ねてます。
脚は全て内側に少し傾いた角度で作ってあり、座面は後ろ側を狭くし、かつ前面が後ろより高くなるように作ってあります。
脚と幕板、貫の組み付けは全て四方胴付きのホゾを使って剛性を上げてます。
さらに剛性を上げるため座面の４隅に隅木を入れました。幕板の角度は直角ではなく、さらに前から後ろに傾いた構造なので隅木の当たり面をきっちりと作るのに苦労しました。